ジュリアン・エパイヤール(フランス)がFEIワールドカップ・マドリード大会を制覇/マドリード・ホースウィーク2022

FEIワールドカップ

[マドリード・ホースウィーク2022/CSI5*-W Madrid]

現地時間27日、マドリード・ホースウィーク2022(開催地:スペイン/マドリード)の最終日に行われたFEIワールドカップ2022-2023 西ヨーロッパリーグ 第6戦・マドリード大会(標準障害飛越競技 238.2.2/160cm)にて、ジュリアン・エパイヤール(フランス)&カラコル・デ・ラ・ローク号が優勝。2位にダニエル・ドイサー(ドイツ)&ビンゴ・ステ・ハーメル号、3位にシモン・ドレストア(フランス)&カイマン・ジョリー・ジャンパー号が入った。

[ハイライト動画]

第1走行

出場40人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は1番、世界ランク6位で2020東京五輪個人金メダリスト、LGCT2018・2019・2022チャンピオンのベン・マー(イギリス)&イグジット・レモ号。続いて6番、同ランク3位のジュリアン・エパイヤール(フランス)&カラコル・デ・ラ・ローク号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク2位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2022チャンピオン、FEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス(スイス)&ザ・シンナー号、同ランク7位のシモン・ドレストア(フランス)&カイマン・ジョリー・ジャンパー号、10位でFEIヨーロッパ選手権2009個人金メダリストのケビン・スタウト(フランス)&ヴィスコンティ・デュ・テルマン号、2012ロンドン五輪個人金メダリスト、FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2015・2016・2019チャンピオンのスティーヴ・ゲルダ(スイス)&アルブフレンズ・マッドボックス号、2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)&ビンゴ・ステ・ハーメル号など13人馬がクリアラウンド。ジャンプ・オフはトータル15人馬で争われることになった。

なお、日本の佐藤英賢(ポール・ショッケメーレ厩舎)&チャカーノJRA号は減点8でのフィニッシュとなり、ジャンプ・オフに駒を進めることはできなかった。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、4人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の42.61秒をマークしたジュリアン・エパイヤール(フランス)&カラコル・デ・ラ・ローク号が見事にFEIジャンピング・ワールドカップ2022-2023 マドリード大会を制し、優勝賞金53,790ユーロ(約771万円)を獲得した。

続いて、ダニエル・ドイサー(ドイツ)&ビンゴ・ステ・ハーメル号が減点0、44.30秒で2位、シモン・ドレストア(フランス)&カイマン・ジョリー・ジャンパー号が減点0、44.37秒で3位、ピエリジョルジオ・ブッチ(イタリア)&コチェロ号が減点0、45.34秒で4位、ベン・マー(イギリス)&イグジット・レモ号が減点4、42.92秒で5位に入った。

カラコル・デ・ラ・ローク号はフランス産のセルフランセ種(10歳牝馬)。2021年よりジュリアン・エパイヤール(フランス)とコンビを組み、2022年にロンジン・エキタ・リヨン2022(CSI5*-W Lyon)でグランプリを制したほか、フランス代表チームのメンバーとしてFEI世界馬術選手権大会2022にも出場している。

PHOTO:©FEI

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。