ブライアン・バルシガー(スイス)がFEIワールドカップ・オスロ大会を制覇/キングスランド・オスロホースショー2022

FEIワールドカップ

[キングスランド・オスロホースショー2022/CSI5*-W Oslo]

現地時間16日、キングスランド・オスロホースショー2022(開催地:ノルウェー/オスロ)の最終日に行われたFEIジャンピング・ワールドカップ2022-2023 西ヨーロッパリーグ 第1戦・オスロ大会(標準障害飛越競技 238.2.2/140-160cm)にて、ブライアン・バルシガー(スイス)&ドバイ・デュ・ボワ・ピンチェット号が優勝。2位にヴィクトリア・ガリクセン(ノルウェー)&エクワイン・アメリカ・パパ・ローチ号、3位にエオイン・マクマホン(アイルランド)&チャクラ号が入った。

[ハイライト動画]

第1走行

出場37人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、5番のエオイン・マクマホン(アイルランド)&チャクラ号。続いて、12番のフランチェスコ・トゥルトゥリエッロ(イタリア)&メイド・イント・ロイタースホフ号減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク13位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)&キラー・クイーンVDM号、グレゴリー・ワトヘルト(ベルギー)&クラリティ号、ブライアン・バルシガー(スイス)&ドバイ・デュ・ボワ・ピンチェット号、フィリップ・ワイスハウプト(ドイツ)&ジネディ号など9人馬がクリアラウンド。ジャンプ・オフはトータル11人馬で争われることになった。

なお、世界ランク1位でFEI世界馬術選手権大会2022個人・団体二冠のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)は減点4、同ランク4位でLGCT2017チャンピオンのハリー・スモルダーズ(オランダ)は減点8、7位でパンアメリカン競技大会2019個人・団体二冠のマルロン・モドロ・ザノテッリ(ブラジル)は途中棄権、8位で2020東京五輪個人銅メダリストのマイケル・ファン・デル・フルーテン(オランダ)は減点8、10位でFEIヨーロッパ選手権2009個人金メダリストのケビン・スタウト(フランス)は減点4で敗退。

また、2012ロンドン五輪個人金メダリスト、FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2015・2016・2019チャンピオンのスティーヴ・ゲルダ(スイス)も減点4でのフィニッシュとなり、ジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、5人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の41.38 秒をマークしたブライアン・バルシガー(スイス)&ドバイ・デュ・ボワ・ピンチェット号が見事にFEIジャンピング・ワールドカップ2022-2023 オスロ大会を制し、優勝賞金500,000ノルウェークローネ(約697万円)を獲得。西ヨーロッパリーグランキングでも、まず首位に立った。

続いて、ヴィクトリア・ガリクセン(ノルウェー)&エクワイン・アメリカ・パパ・ローチ号が減点0、43.62秒で2位、エオイン・マクマホン(アイルランド)&チャクラ号が減点0、46.13秒で3位、ラース・ケルステン(オランダ)&エマートン号が減点0、46.80秒で4位、マリー・ヴァルダー・ロンジェム(ノルウェー)&エコー・ド・ヴィルトン号が減点0、47.12秒で5位に入った。

ドバイ・デュ・ボワ・ピンチェット号はベルギー産のベルジャンスポーツホース種(13歳牝馬)。マーティン・フックス(スイス)の手綱を経て、ブライアン・バルシガー(スイス)と2018年にコンビを結成。2020年にイタリアのCSI2*でグランプリ優勝、2022年にイタリアのCSI3*でグランプリ優勝などの成績を残している。

PHOTO:© Kingsland Oslo Horse Show

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。