クリスチャン・アールマン(ドイツ)がFEIワールドカップ・メッヘレン大会を制覇/ジャンピング・メッヘレン2023

FEIワールドカップ

[ジャンピング・メッヘレン2023/CSI5*-W Mechelen]

現地時間30日、ジャンピング・メッヘレン2023(開催地:ベルギー/メッヘレン)最終日に行われたFEIワールドカップ2023-2024 西ヨーロッパリーグ 第9戦・メッヘレン大会(標準障害飛越競技 238.2.2/160cm)にて、クリスチャン・アールマン(ドイツ)&マンダト・ヴァン・デ・ニールハイド号が優勝。2位にヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&イリアナ号、3位にグレゴリー・ワトヘルト(ベルギー)&ボンド・ジェームスボンド・デ・ハイ号が入った。

第1走行

出場41人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、14番のハンス・ディータードレーアー(ドイツ)&ヴェストマル・デ・コティス号。続いて、17番の二コラ・フィリッパーツ(ベルギー)&モヤVDビショップ号減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク1位でFEI世界馬術選手権大会2022個人・団体二冠、FEIワールドカップ・ファイナル2023チャンピオンのヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&イリアナ号、FEIヨーロッパ選手権2003個人・団体二冠、FEIワールドカップ・ファイナル2011チャンピオンのクリスチャン・アールマン(ドイツ)&マンダト・ヴァン・デ・ニールハイド号、グレゴリー・ワトヘルト(ベルギー)&ボンド・ジェームスボンド・デ・ハイ号、ピーター・デボス(ベルギー)&マムズ・トゥピエ・デ・ラ・ローク号の4人馬がクリアラウンド。ジャンプ・オフはトータル6人馬で争われることになった。

なお、世界ランク6位のジュリアン・エパイヤール(フランス)は減点8、FEIワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)は減点16、FEIヨーロッパ選手権2009個人金メダリストのケビン・スタウト(フランス)、FEIヨーロッパ選手権2013個人金メダリストのロジェ・イブ・ボスト(フランス)は減点4に終わり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、3人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの34.23 秒をマークしたクリスチャン・アールマン(ドイツ)&マンダト・ヴァン・デ・ニールハイド号見事にFEIジャンピング・ワールドカップ2023-2024 メッヘレン大会を制し、優勝賞金47,500ユーロ(約735万円)を獲得した。

続いて、ヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&イリアナ号が減点0、34.67秒で2位、グレゴリー・ワトヘルト(ベルギー)&ボンド・ジェームスボンド・デ・ハイ号が減点0、35.23秒で3位、ピーター・デボス(ベルギー)&マムズ・トゥピエ・デ・ラ・ローク号が減点4、35.62秒で4位、ハンス・ディータードレーアー(ドイツ)&ヴェストマル・デ・コティス号が減点4、35.86秒で5位に入った。

マンダト・ヴァン・デ・ニールハイド号はベルギー産のベルジャンウォームブラッド種(11歳牡馬)。2019年よりクリスチャン・アールマン(ドイツ)とコンビを組み、2021年にLGCT2021 ローマ大会(CSI5*GCT Rome)でグランプリ2位、2022年にドイツのCSI2*でグランプリ優勝、2023年にLGCT2023 パリ大会(CSI5*GCT Paris)でグランプリ優勝などの成績を上げている。

PHOTO:©FEI

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。