マックス・クーナー(オーストリア)がロレックスグランプリを制覇/ジャンピング・インターナショナル・デ・ディナール2023

海外障害馬術競技会

[ジャンピング・インターナショナル・デ・ディナール2023/CSI5* Dinard ]

現地時間30日、ジャンピング・インターナショナル・デ・ディナール2023(開催地:フランス/ディナール)最終日に行われたロレックスグランプリ(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、マックス・クーナー(オーストリア)&エレクトリック・ブルーP号が優勝。2位にシェーン・スウィートナム(アイルランド)&ジェームズ・カン・クルス号、3位にマーティン・フックス(スイス)&レオーネ・ジェイ号が入った。

第1走行

出場40人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は3番、2004アテネ五輪個人金メダリスト、FEIワールドカップ・ファイナル1998・1999・2000チャンピオンのロドリゴ・ペソア(ブラジル)&メジャー・トム号。続いて、世界ランク9位のシェーン・スウィートナム(アイルランド)&ジェームズ・カン・クルス号減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク6位でFEIワールドカップ・ファイナル2022チャンピオン、FEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス(スイス)&レオーネ・ジェイ号、同ランク10位のコナー・スワイル(アイルランド)&ナダル・ヒーロー&DB号、2012ロンドン五輪個人金メダリスト、FEIワールドカップ・ファイナル2015・2016・2019チャンピオンのスティーヴ・ゲルダ(スイス)&ダイナミクス・デ・ベルヘム号、FEIヨーロッパ選手権2009個人金メダリストのケビン・スタウト(フランス)&ボー・ドゥ・ローブリーZ号、マックス・クーナー(オーストリア)&エレクトリック・ブルーP号など13人馬がクリアラウンド。トータル15人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。

なお、世界ランク1位でFEI世界馬術選手権大会2022個人・団体二冠、FEIワールドカップ・ファイナル2023チャンピオンのヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)は減点4、同ランク2位のジュリアン・エパイヤール(フランス)は減点8、7位のシモン・ドレストア(フランス)は減点1でのフィニッシュとなり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、10人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの41.73をマークしたマックス・クーナー(オーストリア)&エレクトリック・ブルーP号が見事にロレックスグランプリを制し、優勝賞金125,000ユーロ(約1,958万円)を獲得した。

続いて、シェーン・スウィートナム(アイルランド)&ジェームズ・カン・クルス号が減点0、43.22秒で2位、マーティン・フックス(スイス)&レオーネ・ジェイ号が減点0、43.41秒で3位、グレゴリー・ワトヘルト(ベルギー)&ボンド・ジェームスボンド・デ・ハイ号が減点0、43.79秒で4位、ニコラ・フィリッパーツ(ベルギー)&カタンガV/Hディンゲスホフ号が減点0、43.94秒で5位にが入った。

エレクトリック・ブルーP号はドイツ産のジャーマンスポーツホース種(12歳牡馬)。2018年よりマックス・クーナー(オーストリア)とコンビを組み、ダッチ・マスターズ2021(CSI5*RGS ’s-Hertogenbosch)でロレックスグランプリ、CHIOアーヘン 世界馬術フェスティバル2021(CSIO5*RGS Aachen)でターキッシュエアラインズ賞(160cmクラス)を制している。

PHOTO:©Mention: Eric Knoll / Jumping International de Dinard

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。