サメ・エル・ダハン(エジプト)がLGCTグランプリ・パリを制覇/LGCT2018 第10戦・パリ大会

LGCT/GCL

[ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー2018 第10戦・パリ大会/CSI5*GCT Paris]

現地時間7日、ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー2018 第10戦・パリ大会(開催地:フランス/パリ)最終日に行われたLGCTグランプリ・パリ(標準障害飛越競技/160cm)にて、サメ・エル・ダハン(エジプト)&スマス・ゾロ号が優勝。2位にはベルトラム・アレン(アイルランド)&モリー・マローンⅤ号、3位にはハリー・スモルダーズ(オランダ)&ドンVHP Z号が入った。

[ハイライト動画]

第1走行

出場35人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、3番のベルトラム・アレン(アイルランド)&モリー・マローンⅤ号。続く4番、ピーター・デボス(ベルギー)&クライレZ号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフが成立する。

その後、LGCT2017チャンピオンで世界ランク1位のハリー・スモルダーズ(オランダ)&ドンVHP Z号、2016リオデジャネイロ五輪個人銀メダリストで同ランク2位のペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&ハンソンWL号、ベン・マー(イギリス)&エクスプロージョンW号、グレゴリー・ワトヘルト(ベルギー)&MJTネヴァドスS号など9人馬がクリアラウンド。ジャンプ・オフはトータル11人馬で争われることになった。

なお、世界ランク9位のビージー・マッデン(アメリカ)は減点8、同ランク10位のケビン・スタウト(フランス)は棄権、マーカス・アーニング(ドイツ)、シモン・ドレストア(フランス)、ロレンゾ・デ・ルカ(イタリア)は減点4で走行を終え、いずれもジャンプ・オフ進出を逃した。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

コースセッティングが変更され、迎えたジャンプ・オフ。トップバッターのベルトラム・アレン(アイルランド)&モリー・マローンⅤ号が36.86秒の好タイムでクリアラウンド。後続の人馬にプレッシャーをかける。

アレンに続き、2番目のピーター・デボス(ベルギー)&クライレZ号、5番目のマルク・ハウトザハー(オランダ)&ステルホフス・カリメロ号、6番目のハリー・スモルダーズ(オランダ)&ドVHP Z号がクリアラウンドするが、タイムはスモルダーズの37.06秒が最高で一番時計更新はならず。

さらに8番目、今シーズンLGCTグランプリ3勝目を狙うベン・マー(イギリス)&エクスプロージョンW号も減点0でフィニッシュするが、タイムは37.71秒でアレンには届かない。しかし、10番目のサメ・エル・ダハン(エジプト)&スマス・ゾロ号が、スタートから積極的に攻める果敢な走行により、見事にクリアラウンド。36.32秒を叩き出して首位に躍り出ると、ガッツポーズを連発して喜びを爆発させる。

そして、最終11番目のペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&ハンソンWL号は減点4で走行を終えたため、サメ・エル・ダハン(エジプト)&スマス・ゾロ号がLGCTグランプリ・パリを制覇。優勝賞金99,000ユーロ(約1,440万円)と12月のLGCT最終戦・プラハ大会で行われるLGCTスーパーグランプリへの出場権を獲得した。

LGCT2018年間ランキングはベン・マー(イギリス)が首位に浮上。次いでエドウィナ・トップス・アレクサンダー(オーストラリア)が2位、ハリー・スモルダーズ(オランダ)が3位となった。

PHOTO:© LGCT / Stefano Grasso/Stefano Grasso