ジェシカ・スプリングスティーン(アメリカ)がLGCTグランプリ・ロンドンを制覇/LGCT2023 第12戦・ロンドン大会

LGCT/GCL

[ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー2023 第12戦・ロンドン大会/CSI5*GCT London]

現地時間13日、ロンジン・グローバル・チャンピーオンズツアー(以下、LGCT)2023 第12戦・ロンドン大会(開催地:イギリス/ロンドン)最終日に行われたLGCTグランプリ・ロンドン(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、ジェシカ・スプリングスティーン(アメリカ)&ドン・ファン・ヴァン・デ・ドンホーブ号が優勝。2位にオリヴィエ・フィリッパーツ(ベルギー)&H&Mミロ号、3位にハリー・スモルダーズ(オランダ)&モナコ号が入った。

第1走行

出場38人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、3番のグレゴリー・ワトヘルト(ベルギー)&ネヴァドスS号。続いて、9番のベス・アンダーヒル(カナダ)&ニッカVDビショップ号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク3位でLGCT2017チャンピオンのハリー・スモルダーズ(オランダ)&モナコ号、同ランク9位で2020東京五輪個人金メダリスト、LGCT2018・2019・2022チャンピオンのベン・マー(イギリス)&ポイント・ブリーク号、アンドレアス・ショウ(デンマーク)&ビリー・マタドール号、オリヴィエ・フィリッパーツ(ベルギー)&H&Mミロ号、ジェシカ・スプリングスティーン(アメリカ)&ドン・ファン・ヴァン・デ・ドンホーブ号など8人馬がクリアラウンド。トータル10人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。

なお、世界ランク1位でFEI世界馬術選手権大会2022個人・団体二冠、FEIワールドカップ・ファイナル2023チャンピオンのヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)は減点8、同ランク6位のシモン・ドレストア(フランス)、11位のマイケル・ファン・デル・フルーテン(オランダ)は減点4で敗退。

また、2020東京五輪・2016リオデジャネイロ五輪個人銀メダリスト、FEIヨーロッパ選手権2017個人金メダリスト、LGCT2021チャンピオンのペダー・フレデリクソン(スウェーデン)は減点4、LGCT2013・2014チャンピオンのスコット・ブラッシュ(イギリス)、FEIヨーロッパ選手権2009個人金メダリストのケビン・スタウト(フランス)、FEIヨーロッパ選手権2003個人・団体二冠でFEIワールドカップ・ファイナル2011チャンピオンのクリスチャン・アールマン(ドイツ)は減点8でジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、6人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの43.01 をマークしたジェシカ・スプリングスティーン(アメリカ)&ドン・ファン・ヴァン・デ・ドンホーブ号が見事にLGCTグランプリ・ロンドンを制し、優勝賞金115,500ユーロ(約1,829万円)を獲得。同時に、11月のGCプラハ・プレーオフで行われるLGCTスーパーグランプリの出場権も手にした。

続いて、オリヴィエ・フィリッパーツ(ベルギー)&H&Mミロ号が減点0、43.90秒で2位、ハリー・スモルダーズ(オランダ)&モナコ号が減点0、43.92秒で3位、ニルス・ブリュインセルス(ベルギー)&デラックス・ヴァンT&L号が減点0、44.36秒で4位、 オリバー・フレッチャー(イギリス)&ハロー・ウィリアム号が減点0、45.81秒で5位に入った。

ドン・ファン・ヴァン・デ・ドンホーブ号はベルギー産のベルジャンスポーツホース種(14歳牡馬)。2019年よりジェシカ・スプリングスティーン(アメリカ)とコンビを組み、アメリカ代表チームのメンバーとして2020東京五輪に出場し、団体銀メダルを獲得。ほかには、ピアッツァ・ディ・シエナ2021(CSIO5*Rome)でグランプリ3位に入っている。

なお、LGCT2023年間ランキングは、マイケル・ファン・デル・フルーテン(オランダ)が238ポイントで首位をキープ。以下、ハリー・スモルダーズ(オランダ)が229ポイントで2位、クリスチャン・ククック(ドイツ)が205ポイントで3位、シモン・ドレストア(フランス)が198ポイントで4位、ヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)が187ポイントで5位となっている。

PHOTO:©LGCT 

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。