デビッド・ウィル(ドイツ)がLGCTグランプリ・メキシコシティを制覇/LGCT2023 第3戦・メキシコシティ大会

LGCT/GCL

[ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー2023 第3戦・メキシコシティ大会/CSI5*GCT Mexico City]

現地時間23日、ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー(以下、LGCT)2023 第3戦・メキシコシティ大会(開催地:メキシコ/メキシコシティ)最終日に行われたLGCTグランプリ・メキシコシティ(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、デビッド・ウィル(ドイツ)&マイプリンス・ヴァン・ドルパーハイデ号が優勝。2位にマリン・バーヤード・ジョンソン(スウェーデン)&H&Mインディアナ号、3位にローラ・クラウト(アメリカ)&バロウティヌエ号が入った。

第1走行

出場37人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、9番のハリー・スコット(オーストラリア)&オークス・ミルキーウェイ号。続いて、12番のアブデル・サイード(ベルギー)&ボニー・アミー号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク10位のマイケル・ファン・デル・フルーテン(オランダ)&ボーヴィルZ号、ローラ・クラウト(アメリカ)&バロウティヌエ号、デビッド・ウィル(ドイツ)&マイプリンス・ヴァン・ドルパーハイデ号、ピーター・デボス(ベルギー)&マムズ・トゥピエ・デ・ラ・ローク号、マリン・バーヤード・ジョンソン(スウェーデン)&H&Mインディアナ号など7人馬がクリアラウンド。トータル9人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。

なお、世界ランク1位でFEI世界馬術選手権大会2022個人・団体二冠、FEIワールドカップ・ファイナル2023チャンピオンのヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)は途中棄権、同ランク12位でFEIワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)、LGCT2011・2012チャンピオンのエドウィナ・トップス・アレクサンダー(オーストラリア)は減点8に終わり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、4人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの43.16をマークしたデビッド・ウィル(ドイツ)&マイプリンス・ヴァン・ドルパーハイデ号が見事にLGCTグランプリ・メキシコシティを制し、優勝賞金108,900ユーロ(約1,600万円)を獲得。11月のGCプラハ・プレーオフで行われるLGCTスーパーグランプリの出場権も手にした。

続いて、マリン・バーヤード・ジョンソン(スウェーデン)&H&Mインディアナ号が減点0、43.57秒で2位、ローラ・クラウト(アメリカ)&バロウティヌエ号が減点0、44.26秒で3位、ピーター・デボス(ベルギー)&マムズ・トゥピエ・デ・ラ・ローク号が減点0、46.88秒で4位、マイケル・ペンダー(アイルランド)&HHSファスト・フォワード号が減点4、45.17秒で5位に入った。

マイプリンス・ヴァン・ドルパーハイデ号はベルギー産のベルジャンウォームブラッド種(11歳牡馬)。2022年よりデビッド・ウィル(ドイツ)とコンビを組み、同年にドイツのCSI4*で150cmクラス優勝、サウジアラビアのCSI3*でグランプリ優勝、UAEのCSIO4*で150cmクラス優勝などの成績を残している。

なお、LGCT2023年間ランキングは、マリン・バーヤード・ジョンソン(スウェーデン)が99ポイントで首位に浮上。以下、マイケル・ファン・デル・フルーテン(オランダ)が94ポイントで2位、アブデル・サイード(ベルギー)が79ポイントで3位、デビッド・ウィル(ドイツ)が72ポイントで4位、同じく72ポイントのハンス・ディーター・ドレーアー(ドイツ)が優勝回数の差で5位となっている。

PHOTO:©LGCT 

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。