マクレーン・ウォード(アメリカ)がロンジングランプリを制覇/ロンジン・ニューヨークマスターズ2018

ロンジン・マスターズ

[ロンジン・ニューヨークマスターズ2018/CSI5*LM New York]

現地時間29日、ロンジン・ニューヨークマスターズ2018(開催地:アメリカ/ニューヨーク州ニューヨーク)最終日に行われたロンジングランプリ・ニューヨーク(標準障害飛越競技/160cm)にて、マクレーン・ウォード(アメリカ)&クリンタ号が優勝。2位にはペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&ハンソンWL号、3位にはエリン・バラード(カナダ)&ファンタスト号が入った。

第1走行

出場30人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、1番のエリン・バラード(カナダ)&ファンタスト号。続いて、4番のトッド・ミンクス(アメリカ)&チャベンタイノー号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフが成立する。

その後、LGCT2017チャンピオンで世界ランク2位のハリー・スモルダーズ(オランダ)&キャス2号、2016リオデジャネイロ五輪個人銀メダリストで同ランク3位のペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&ハンソンWL号、4位のケビン・スタウト(フランス)&ヴェンドーム・ダシャントHDC号、8位のマクレーン・ウォード(アメリカ)&クリンタ号、FEI世界馬術選手権大会2014個人銀メダリストのパトリス・ドゥラヴォー(フランス)&アクイラHDC号など12人馬がクリアラウンド。ジャンプ・オフは14人馬で争われることとなった。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、最初にスタートを切ったエリン・バラード(カナダ)&ファンタスト号が35.89秒の好タイムでクリアラウンド。一昨日のロンジン・スピードチャレンジに続く、今大会2勝目を視界に捉える。

続いて、4番目のデヴィッド・ラポーサ(アメリカ)&S&Lサージ号、6番目のアマンダ・ダービーシャー(イギリス)&クリスタルライン号もクリアラウンドをきめるが、いずれも一番時計を更新することはできず。また、シリーズ連勝を狙う7番目のパトリス・ドゥラヴォー(フランス)&アクイラHDC号は減点12で敗退。12番目のケビン・スタウト(フランス)&ヴェンドーム・ダシャントHDC号はクリアラウンドをきめたが、タイムは36.26秒とバラードには届かない。

そして、残り3人馬となったところで、12番目のマクレーン・ウォード(アメリカ)&クリンタ号がアリーナへ。地元ファンの期待を一身に受けてスタートを切った人馬は、実況アナウンサーとスタンドの観客を唸らせる鋭いターンを次々にきめながらコースを駆け抜け、クリアラウンド。34.92秒のトップタイムを叩き出し、堂々首位に躍り出る。

その後、最終14番目のペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&ハンソンWL号も果敢な走行でウォードを猛追。見事に減点0でフィニッシュするが、タイムは35.43秒とわずかに及ばず。

以上の結果、ニューヨーク出身のマクレーン・ウォード(アメリカ)が記念すべき第1回大会のグランプリを制し、優勝賞金126,324ドル(約1,377万円)を獲得。歴史に名を刻むと共に、新たなグランドスラム・コンテンダーとして名乗りを上げた。

PHOTO:Longines Media Center