ケント・ファリントン(アメリカ)がパンアメリカンカップを制す/スプルースメドウズ・パンアメリカン2023

スプルースメドウズ・サマーシリーズ

[スプルースメドウズ・パンアメリカン2023/CSI5* Spruce Meadows]

現地時間2日、スプルースメドウズ・パンアメリカン2023(開催地:カナダ/スプルースメドウズ)4日目に行われたパンアメリカンカップ(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、ケント・ファリントン(アメリカ)&ランドン号が優勝。2位にカイル・ティム(カナダ)&キャンディ・メール号、3位にポール・オシェア(アイルランド)&イメラルド・ファント・ヴォアホフ号が入った。

第1走行

出場35人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、2番のカイル・ティム(カナダ)&キャンディ・メール号。続いて、19番のブライアン・コーナン(アメリカ)&アーミック号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク11位のケント・ファリントン(アメリカ)&ランドン号、ダーラ・ケニー(アイルランド)&ハムラ・ヴァン・ヘット・エクセルホフZ号、ティファニー・フォスター(カナダ)&ハミルトン号、ポール・オシェア(アイルランド)&イメラルド・ファント・ヴォアホフ号の4人馬がクリアラウンド。ジャンプ・オフはトータル6人馬で争われることになった。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、2人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの42.36秒をマークしたケント・ファリントン(アメリカ)&ランドン号が見事にパンアメリカンカップを制し、優勝賞金143,550カナダドル(約1,567万円)を獲得した。

続いて、カイル・ティム(カナダ)&キャンディ・メール号が減点0、45.61秒で2位、ポール・オシェア(アイルランド)&イメラルド・ファント・ヴォアホフ号が減点4、41.07秒で3位、ブライアン・コーナン(アメリカ)&アーミック号が減点4、42.33秒で4位、ダーラ・ケニー(アイルランド)&ハムラ・ヴァン・ヘット・エクセルホフZ号が減点4、43.72秒で5位に入った。

ランドン号はベルギー産のザンガーシャイド種(10歳牡馬)。2021年よりケント・ファリントン(アメリカ)とコンビを組み、2022年にスプルースメドウズ・コンチネンタル2022(CSI5* Spruce Meadows)、ロイヤルホースショー2022(CSI5*-W Toronto)の155cmクラスで2位、2023年にCSIOメキシコ・サンミゲルデアジェンデ2023(CSIO5* San Miguel de Allende)でグランプリ優勝という成績を残している。

PHOTO: ©Spruce Meadows Media/Mike Sturk

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。