マーカス・アーニング(ドイツ)がロレックスグランプリを制し、優勝賞金33万ユーロ(約4,000万円)を獲得/CHIOアーヘン2018

ロレックス・グランドスラム

[CHIOアーヘン 世界馬術フェスティバル2018 /CSIO5*Aachen]

現地時間22日、CHIOアーヘン 世界馬術フェスティバル2018(開催地:ドイツ/アーヘン)最終目に行われたロレックスグランプリ(二回走行競技/170cm)にて、マーカス・アーニング(ドイツ)&プレット・ア・トゥート号が優勝。2位にはルシアナ・ディニス(ポルトガル)&フィット・フォー・ファン13号、3位にはペドロ・ヴェニス(ブラジル)&クアブリ・デ・リスル号が入った。

[ハイライト動画]

第1走行

40人馬が出場した第1走行では、世界ランク3位のマクレーン・ウォード(アメリカ)&HHアズール号、同ランク8位で2012ロンドン五輪個人金メダリストのスティーヴ・ゲルダ(スイス)&ビアンカ号、FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナルを3度制しているマーカス・アーニング(ドイツ)&プレット・ア・トゥート号、LGCT2015チャンピオンのルシアナ・ディニス(ポルトガル)&フィット・フォー・ファン13号など、11人馬がクリアラウンド(減点0で走行を終えること)し、第2走行へ進出。

また、クリアラウンドを逃した人馬の中からも、世界ランク4位で2008北京五輪個人金メダリストのエリック・ラマーズ(カナダ)&ファイン・レディー5号、同ランク5位のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&カステロ194号、9位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2018を制したビージー・マッデン(アメリカ)&ダリー・ロウ号など7人馬が第2走行へ駒を進めた。

なお、昨年のグランプリウィナーであるグレゴリー・ワトヘルト(ベルギー)&コリー号、3月のダッチ・マスターズでロレックスグランプリを制したグランドスラム・コンテンダー、ニルス・ブリュインセルス(ベルギー)&ガンシア・デ・ミューズ号は第1走行で敗退した。

第2走行

第1走行を減点4で終えていた、3番目のマイケル・ファン・デル・フルーテン(オランダ)&VDLグループ・ヴェルディTN号、4番目のビージー・マッデン(アメリカ)&ダリー・ロウ号、5番目のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&カステロ194号が続けてクリアラウンド。マッデンが総減点4、タイム68.70秒で首位に立つ。

しかし、8番目のダーラ・ケニー(アイルランド)&ババロウ41号がこの競技最初のダブルクリアラウンドをきめると、9番目のペドロ・ヴェニス(ブラジル)&クアブリ・デ・リスル号も減点0でフィニッシュ。ジャンプ・オフが成立すると共に、総減点4の人馬の敗退が決まる。

その後、13番目のマーカス・アーニング(ドイツ)&プレット・ア・トゥート号、14番目のスティーヴ・ゲルダ(スイス)&ビアンカ号、16番目のルシアナ・ディニス(ポルトガル)&フィット・フォー・ファン13号の3人馬も減点0で続き、ジャンプ・オフは5人馬で争われることとなった。

なお、マクレーン・ウォード(アメリカ)&HHアズール号はバーを3つ落とした後に棄権し、ジャンプ・オフ進出を逃した。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

トップバッターのダーラ・ケニー(アイルランド)&ババロウ41号は減点12で走行を終えたが、2番目のペドロ・ヴェニス(ブラジル)&クアブリ・デ・リール号は第1・第2走行に続いて見事にクリアラウンド。41.62秒の好タイムをマークし、首位に立つ。

しかし、その直後。3番目のマーカス・アーニング(ドイツ)&プレット・ア・トゥート号が38.34秒という驚異的なタイムでクリアラウンド。一番時計を3秒以上も縮める会心の走行で首位に躍り出ると、地元ファンのボルテージは最高潮に達する。

そして、4番目のスティーヴ・ゲルダ(スイス)&ビアンカ号は減点12、最終5番目のルシアナ・ディニス(ポルトガル)&フィット・フォー・ファン13号は減点0でフィニッシュしたが、タイムは40.96秒とアーニングには届かず。
以上の結果、ホスト国・ドイツの英雄、マーカス・アーニング(ドイツ)&プレット・ア・トゥート号がロレックスグランプリを制し、優勝賞金330,000ユーロ(約4,313万円)を手にすると共に、新たなロレックス・グランドスラム・コンテンダーとして名乗りを上げた。

PHOTO:Stefan Lafrentz