二コラ・フィリッパーツ(ベルギー)がロレックスグランプリを制覇/ジャンピング・インターナショナル・デ・ラボール2023

海外障害馬術競技会

[ジャンピング・インターナショナル・デ・ラボール2023/CSIO5* La Baule]

現地時間11日、ジャンピング・インターナショナル・デ・ラボール2023(開催地:フランス/ラボール)最終日に行われたロレックスグランプリ(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、ニコラ・フィリッパーツ(ベルギー)&カタンガV/Hディンゲスホフ号が優勝。2位にイェンス・フレデリクソン(スウェーデン)&マルカン・コスモポリト号、3位にヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&イリアナ号が入った。

第1走行

出場50人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、2番のグレゴリー・コタール(フランス)&ビビチ号。続いて、4番のニコラス・デルモット(フランス)&アイレックスVP号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク1位でFEI世界馬術選手権大会2022個人・団体二冠、FEIワールドカップ・ファイナル2023チャンピオンのヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&イリアナ号、同ランク10位でパンアメリカン競技大会2019個人・団体二冠のマルロン・モドロ・ザノテッリ(ブラジル)&ディース・ド・コクエリ号、2004アテネ五輪個人金メダリストのロドリゴ・ペソア(ブラジル)&メジャー・トム号、FEIヨーロッパ選手権2009個人金メダリストのケビン・スタウト(フランス)&ディアロウ・ブルーPS号、エドゥアルド・シュミッツ(スイス)&ガミン・ファント・ナストヴェルドホフ号、ニコラ・フィリッパーツ(ベルギー)&カタンガV/Hディンゲスホフ号など12人馬がクリアラウンド。トータル14人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。

なお、世界ランク2位のジュリアン・エパイヤール(フランス)は減点12、同ランク5位でFEIワールドカップ・ファイナル2022チャンピオン、FEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス(スイス)は減点5、7位のシモン・ドレストア(フランス)は減点4で敗退。

さらに、2020東京五輪個人金メダリストのベン・マー(イギリス)は途中棄権、2012ロンドン五輪個人金メダリスト、FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2015・2016・2019チャンピオンのスティーヴ・ゲルダ(スイス)は減点4、そして、日本の川合正育(杉谷乗馬クラブ)&サクソ・デ・ラ・コウ号も減点9でジャンプ・オフ進出を逃している。

第2走行

迎えたジャンプ・オフでは、8人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの36.06秒をマークしたニコラ・フィリッパーツ(ベルギー)&カタンガV/Hディンゲスホフ号が見事にロレックスグランプリを制し、優勝賞金165,000ユーロ(約2,475万円)を獲得した。

続いて、イェンス・フレデリクソン(スウェーデン)&マルカン・コスモポリト号が減点0、36.38秒で2位、ヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&イリアナ号が減点0、36.47秒で3位、マーカス・ウェスターグレン(スウェーデン)&フェライニ・デ・リーブリZ号が減点0、36.87秒で4位、ロドリゴ・ペソア(ブラジル)&メジャー・トム号が減点0、37.23秒で5位に入った。

カタンガV/Hディンゲスホフ号はベルギー産のベルジャンウォームブラッド種(13歳牝馬)。2019年より二コラ・フィリッパーツ(ベルギー)とコンビを組み、2021年にFEIヨーロッパ選手権2021にベルギー代表として出場し、団体銅メダルを獲得。2022年にはCHIOアーヘン2022(CSIO5*RGS Aachen)のロレックスグランプリで3位に入っている。

PHOTO:©Jumping International de La Baule

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」