スペンサー・スミス(アメリカ)がLGCTグランプリ・シャモリーンを制覇/LGCT2021 第14戦・シャモリーン大会

LGCT/GCL

[ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー2021 第14戦・シャモリーン大会/CSI5*GCT Samorin]

現地時間16日、ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー(以下、LGCT)2021 第14戦・シャモリーン大会(開催地:スロバキア/シャモリーン)2日目に行われたLGCTグランプリ・シャモリーン(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、スペンサー・スミス(アメリカ)&セオドア・マンシエイス号が優勝。2位にクリスチャン・アールマン(ドイツ)&ドミネーター2000Z号、3位にユル・フライリンク(オランダ)&フィウミチーノ・ヴァン・デ・カルヴァレイ号が入った。

第1走行

出場34人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は6番、世界ランク4位でLGCT2013・2014チャンピオンのスコット・ブラッシュ(イギリス)&ハロー・ヴィンセント号。続いて11番、同ランク8位のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&キング・エドワード号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク1位で2020東京五輪個人銀メダリストのペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&H&Mオール・イン号、同ランク2位のダニエル・ドイサー(ドイツ)&ビンゴ・ステ・ハーメル号、クリスチャン・アールマン(ドイツ)&ドミネーター2000Z号、ジェシカ・スプリングスティーン(アメリカ)&ドン・ファン・ヴァン・デ・ドンホーブ号など8人馬がクリアラウンド。ジャンプ・オフはトータル10人馬で争われることになった。

なお、世界ランク17位のローラ・クラウト(アメリカ)、同ランク18位のマックス・クーナー(オーストリア)、LGCT2011・2012チャンピオンのエドウィナ・トップス・アレクサンダー(オーストラリア)は、いずれも減点4でジャンプ・オフ進出ならず。また、日本の川合正育(杉谷乗馬クラブ)&ケルヴィン号も途中棄権に終わっている。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、トップバッターのスコット・ブラッシュ(イギリス)&ハロー・ヴィンセント号が第1走行に続いて、早々とクリアラウンド。40.56秒の好タイムをマークし、後続の人馬にプレッシャーをかける。

2番目のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&キング・エドワード号は減点4、3番目のバート・ブレス(オランダ)&クリスクラスDV号はクリアラウンドしたが、タイムは41.84秒。さらに、4番目のダニエル・ドイサー(ドイツ)&ビンゴ・ステ・ハーメル号も減点4で敗退が決まる。

しかし、5番目のスペンサー・スミス(アメリカ)&セオドア・マンシエイス号が39.57秒でクリアラウンド。一番時計を約1秒更新して首位に躍り出ると、6番目のジェシカ・スプリングスティーン(アメリカ)&ドン・ファン・ヴァン・デ・ドンホーブ号も減点0で続くが、タイムは40.48秒。7番目のペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&H&Mオール・イン号も減点4でスミスには及ばない。

さらに、8番目のクリスチャン・アールマン(ドイツ)&ドミネーター2000Z号、9番目のユル・フライリンク(オランダ)&フィウミチーノ・ヴァン・デ・カルヴァレイ号もクリアラウンドするが、タイムはアールマンが39.59秒、フライリンクが40.00秒とわずかに届かず。そして、最終10番目のフィリップ・ワイスハウプト(ドイツ)&ラカシーノ号も減点8でフィニッシュ。

以上の結果、スペンサー・スミス(アメリカ)&セオドア・マンシエイス号が見事にLGCTグランプリ・シャモリーンを制し、優勝賞金99,000ユーロ(約1,311万円)を獲得。同時に、11月のグローバルチャンピオンズ・プレーオフ(開催地:チェコ/プラハ)で行われるLGCTスーパーグランプリの出場権も手にした。

なお、第14戦終了時点のLGCT年間ランキングでは、ペダー・フレデリクソン(スウェーデン)が249ポイントで首位、オリヴィエ・ロバート(フランス)も232ポイントで2位、ベン・マー(イギリス)が228ポイントで3位、エドウィナ・トップス・アレクサンダー(オーストラリア)が223ポイントで4位、クリスチャン・アールマン(ドイツ)が210ポイントで5位につけている。

PHOTO:© LGCT / Stefano Grasso