クリスチャン・ククック(ドイツ)がLGCTグランプリ・リヤドを制覇/LGCT2023 第15戦・リヤド大会

LGCT/GCL

[ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー2023 第15戦・リヤド大会/CSI5*GCT Riyadh]

現地時間28日、ロンジン・グローバル・チャンピーオンズツアー(以下、LGCT)2023 第15戦・リヤド大会(開催地:サウジアラビア/リヤド)最終日に行われたLGCTグランプリ・リヤド(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、クリスチャン・ククック(ドイツ)&チェッカー47号が優勝。2位にマリン・バーヤード・ジョンソン(スウェーデン)&H&Mインディアナ号、3位にシモン・ドレストア(フランス)&デクスター・フォンテニスZ号が入った。

第1走行

出場36人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、3番のフェルナンド・マルティネス・ソマー(メキシコ)&コー・バッカー号。続いて、13番のモウダ・ゼヤダ(エジプト)&イフ・ルックス・クッド・キルO.H.号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク3位で2020東京五輪個人金メダリスト、LGCT2018・2019・2022チャンピオンのベン・マー(イギリス)&ファルティックHB号、同ランク10位のシモン・ドレストア(フランス)&デクスター・フォンテニスZ号、マイケル・ファン・デル・フルーテン(オランダ)&ボーヴィルZ号、クリスチャン・ククック(ドイツ)&チェッカー47号、マリン・バーヤード・ジョンソン(スウェーデン)&H&Mインディアナ号、エオイン・マクマホン(アイルランド)&ミラ号の6人馬がクリアラウンド。トータル8人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。

なお、世界ランク1位でFEIワールドカップ・ファイナル2023チャンピオン、FEI世界馬術選手権大会2022個人・団体二冠のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)、同ランク4位でFEIワールドカップ・ファイナル2022チャンピオン、FEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス(スイス)、9位のマックス・クーナー(オーストリア)はいずれも減点4で敗退。

また、2016リオデジャネイロ五輪・2020東京五輪個人銀メダリスト、FEIヨーロッパ選手権2017個人金メダリスト、LGCT2021チャンピオンのペダー・フレデリクソン(スウェーデン)、FEIワールドカップ・ファイナル2011チャンピオン、FEIヨーロッパ選手権2003個人・団体二冠のクリスチャン・アールマン(ドイツ)も減点4に終わり、ジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、3人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの37.56をマークしたクリスチャン・ククック(ドイツ)&チェッカー47号が見事にLGCTグランプリ・リヤドを制し、優勝賞金170,214ユーロ(約2,695万円)を獲得。同時に、11月のGCプラハ・プレーオフで行われるLGCTスーパーグランプリの出場権も手にした。

続いて、マリン・バーヤード・ジョンソン(スウェーデン)&H&Mインディアナ号が減点0、37.72秒で2位、シモン・ドレストア(フランス)&デクスター・フォンテニスZ号が減点0、38.31秒で3位、モウダ・ゼヤダ(エジプト)&イフ・ルックス・クッド・キルO.H.号が減点4、38.39秒で4位、ベン・マー(イギリス)&ファルティックHB号が減点4、40.21秒で5位に入った。

チェッカー47号はドイツ産のウエストファーレン種(13歳牡馬)。2020年よりクリスチャン・ククック(ドイツ)とコンビを組み、2021年にスペインのCSI3*でグランプリ優勝、2023年にドイツのCSI4*でグランプリ2位、LGCT2023 ローマ大会(CSI5*GCT Rome)で150cmクラス優勝などの成績を残している。

なお、今大会をもってレギュラーシーズンの全日程が終了し、ハリー・スモルダーズ(オランダ)が252ポイントで2017シーズン以来2度目のLGCTチャンピオンを戴冠。以下、マイケル・ファン・デル・フルーテン(オランダ)が246ポイントで2位、ヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)が245.5ポイントで3位、クリスチャン・ククック(ドイツ)が241ポイントで4位、シモン・ドレストア(フランス)が237ポイントで5位となった。

PHOTO:©LGCT 

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。